こんにちは、東海地方(三重県、愛知県、岐阜県、静岡県)を主エリアとして、医業経営コンサルタント会社「ブレイブワンコンサルティング」を営んでいます。代表の岡本と申します。
当エリアでの新規開業を希望する先生、開業したものの経営が上手くいっていない先生、スタッフ人事でお悩みの先生など、医業経営に関する不安やお悩みのソリューションを専門としています。机上の理論ではなく、実践的で効果的なコンサルタントが特徴です。宜しくお願い致します。
医療DX、効率化、ビッグデータの活用は今や国家的な課題になり、国もようやく本腰を入れて各種改革に乗り出しています。医療は労働集約型産業で、さらに非常に専門性の高い仕事ですので効率化という各種産業が当然のように行っている命題に背を向けていました。
しかし様々な改革にも関わらず、年々増大する医療費に抜本的なメスが入るのは時間の問題でした。本日は当ブログでも何度も取り上げた「医療の効率化とは一体どういうことをすれば良いのか?」という大きな問いを一緒に考えていきましょう。
「月刊 保険診療」の執筆を通じて感じた事とは?
月刊 保険診療は、医学通信社が出版している医療専門雑誌です。私もこの記事を掲載してもらうまでは名前程度しか知りませんでしたが(編集部Tさん、ごめんなさい!)、バックナンバーを読むと結構面白い。毎号特集記事、医療の最新情報、レセプト関連の記事など、専門誌ならではのかなり深い内容が書かれており、先生だけでなく医事課スタッフにも興味深い内容だと思います。
そんな専門誌に「医療の効率化」というテーマで特集を組むので、執筆してみないかとお声をかけて頂き、3月号に掲載の運びとなりました。
5ページにわたる記事、文字数ですと6000文字程度ながら、初めての執筆でしたのでいろいろ編集部の方にはご迷惑をおかけしたと感じています。この場を借りてお詫びと御礼を申し上げます。有難うございました。
医療の効率化は得意なテーマでしたが、記事を書きながら様々な事を改めて考えさせられました。
効率化に役立つスキルやツールは、すでにわかっています。日頃の診療やマネジメントの実態を考えていけば、おのすと答えは出てきます。しかしながら、それだけで効率化といって良いのか?何か忘れていないか?ということです。
ここを明確にしておかないと、どんなIT機器を導入しても上手くいかない。その事を再認識させてもらった経験とも言えます。
他の高名な執筆者の記事を拝見しても本質的なことは同じで、ある点を明確に認識することが大変重要であるという事でした。その”ある点”とは一体何だと思われますか?
医療の効率化って、一体どういうこと?真の効率化とは?
考えて頂けましたでしょうか? どのような答えを思い浮かべたでしょうか?
そのある事とは”医療の利益享受者”である患者さんを常に念頭に入れて改善していくということ。
「え、そんなことは当然のことだよね?」
確かに当たり前の話で、ほぼ全員の方が正解にたどり着いたことでしょう。今更こんな事を申し上げるのも恐縮な気もします。
しかしながら、いざ医療の効率化という行動を起こす際に忘れていまいがちな事でもあります。初めは患者さんの為に考えて行動していたはずなのに、いつの間にか患者さんを置いてきぼりにして効率化を進めていないでしょうか?
顧客を忘れたビジネスが決して成功しないように、患者さんを忘れた医療の効率化の先には成功はあり得ないのです。
患者さんの利便性がより向上するように、予約や問診の方法を考えて仕組みを導入する。その仕組みが果たして効果的に機能しているかを、患者さんの声を聞きながら検証し改善していく。その先にこそ、本当の効率化された医療が待っているはず。この事を忘れてはいけないのです。
まとめ
本日は「医療の効率化」というテーマでお話をさせて頂きました。いかがだったでしょうか?
具体的な話をするにはあまりにも紙面が足りませんので、ホームページ内の詳細ページをご覧頂きたいと思いますが、本日申し上げたマインドだけは刻み込んで頂きたいと思います。
私のクライアントでも枝葉ばかりに意識が行ってしまい、本質を忘れてしまった方がたくさんいます。解決策を相談する前に、そういう姿勢を正すのが私の役目だと考えています。
大切なことは本質を忘れないことですので、読者の方々も肝に銘じておいて欲しいと思います。
それでは、また次号でお会いしましょう。
編集後記
今回の雑誌掲載は執筆というにはあまりにも少ないボリュームでしたが、本当に良い経験をさせて頂きました。
頭ではわかっていても、実際に行動に移すと思うようにいかないという事も再認識出来ました。表現という武器をもっと有効に使えるよう、さらに精進していきたいと思います。