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これさえ揃えば医療DXはもう万全!?それって本当?

こんにちは、ブレイブワンコンサルティング代表の岡本です。当社は三重県にあり、東海4県を主戦場として医業経営について各先生と一緒にもっと良くなるよう、話し合いや実践を積み重ねています。宜しくお願い致します。

医療DXという言葉が流れ出して長くなりますが、各クリニックはweb予約から自動精算機までを何とかそろえようと懸命になっています。

そして政府の言うように「電子カルテ100%」となる日を目指していますが、果たして医療DXだけでクリニックは良くなるのでしょうか? 満足のいくクリニックは誕生するのでしょうか?

今日はそんな部分に光を当てて、話をしていきたいと思います。

現状

ひとくちにweb予約と言っても何十社というメーカーが発売しており、自社の製品はこんなにいいんです!と自己アピールを繰り返しています。しかし実際は数社を除いてほとんど機能に差はありません。

時間帯予約や順番予約から始まり、キャンセルの方法、順番の間隔等も悩むところですね。また発展型だと予約データーを活かしてこんな事も出来るなどメリットもありますが、これを1社ごとに見極めるのは至難の業。

最初は一社一社と思いながらも、最後の方は誰かがすすめるメーカーになってしまいがちです。

そして同じような事をweb問診、電子カルテ、画像処理システム、自動精算機など少なく見積もっても10種類ほどあるような医業DXを、真剣に考えるのは正直かなり厳しいことだと思います。

先日も私の経験ですが、先日web予約を決めることがあって電子カルテがちょっと特殊だったせいもあり、かなり苦労しました。結局はweb予約も最後までいって結合不可という笑い話になってしまいましたが(苦笑)。

もし1年間に何回も発注するなら別ですが、普通は5年に一度くらいなので次回はまたゼロからという感じになってしまうのが残念なところ。
結局は卸やメーカー、コンサルタントの絞って何社かに入るにはどうしたらいいのかという内容になりそうですね。

卸の聞き取り能力にもよりますし、先生方の何を実現したいのかがわからない、買ったはいいが何がしたかったんだろう?という結果にもなりかねません。ここが重要なポイントになるのです。

「web予約は、直接診療とは関係ないし順番予約でもできれば・・・」

確かに医師にとってはそう思えますが、肝心の患者さんからは診療の予約をする時からもう診察は始まっているのです。予約さえも上手く導入できていなければ、この先の診療はどうなんだろうと考えないとも限りません。

たかが予約ですが、されど予約なのです。肝に銘じておく必要があることを忘れない下さい。

見極め方

おそらくどこの業界も同じようなものだと思いますが、大きな企業から中小企業までいろんなメーカーが製作しています。

医療業界もまさにそうですが、医療DXという言葉を受けて各社も気合が乗っています。ある程度以下のメーカーさんは、たとえ勝ち目のない戦いであっても生きていく為に仕方なく嘘?もつきます。

製作したものがつく嘘は、素人同然の医師やスタッフの目には区別がつかないと言っても過言ではないでしょう。

このような状況下で、一体どのようにすれば良い買い物が出来るのか?

簡単に答えが出ない問題ですが、物を見極める簡単な方法をご紹介します。

今10社以上ある候補の中からまず5社(できれば3社)に絞ることです。医療関連も同じですが、ある程度機能なども似たものが多いので、思い切って似たものはまとめる気持ちでまとめます。そして絞ったらこの5社の比較をします。

この中で徹底比較をし、商品の優位性や売る側の想いなどもはっきりさせます。デモをして、実際の声も収集しましょう。ここで大事なことはあくまでも決めるのは”患者さん”なので、扱う側の気持ちは忘れて頂いて使う側の気持ちで考えることが大事ですね。

矛盾するようですが、非常に多くのメーカー製品がありますが、絞っていく作業を繰り返すことで自然と何機種かに絞れてきます。たとえ30機種あったとしても、最後には3社程度に落ち着くと思いますので安心して早めに取組みましょう。

もちろん新機種などの発売情報も合わせて収集し、ベストを求めれば必ず良い結果になると思います。

今後の選定について

今はメーカー側もそれほど余裕はないので、ある程度でこの混乱期も落ち着くのではないかと思います。あと5年~8年くらいかな(笑)。長いですね、まだまだかかるなあ。

その時にはある程度の正解と、ある程度の機器としてまとまってくると思われます。しばらく(長いですが)選ぶ側は選ぶスキルを上げながら、残る機種を見極めていきましょう。

今太陽電池の世界では「ペロブスカイト電池」がビッグデータとして脚光を集めています。従来とは全く違った手法で作られ、長い航続距離を破格のコストで賄えるものです。まさに交通革命かも知れません。

このような新しい考えが医療DXにも出てくるやもしれないのです。

医療DXに向かう事に関しては今更言う事はございませんが、製品はまだまだ過渡期レベルですのでしっかり選んでいかなくてはなりません。先生、スタッフの皆さん、頑張って下さい。

それでは、また次号でお会いしましょう。


編集後記

非常に簡単そうな話をしましたが、機種選定の大変さはよ~くわかるつもりです。ですのでもうひとつ言うならば、やはり仲の良い卸やMRを作っておくべきですね。

自分は仕事をしないといけないので、親密な卸に選定3社絞りを任せるとかなり精度は上がると言えます。自分ひとりでは決して出来ないことも覚えておくといいと思います。

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