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コンサルタント契約、結ぶべきか止めておくべきか?

東海4県(三重県、愛知県、岐阜県、静岡県)を主エリアとして、医業経営コンサルタント会社「ブレイブワンコンサルティング」を展開しております。代表の岡本と申します。

新規開業を志す先生、開業したが経営やマネジメントが上手くいかない先生、もっと大きく展開したい先生など、医業経営に関するお悩みや不安を解消するお手伝いを主な仕事としています。お気軽にご相談頂ければ幸いです。

2018年11月に開業して4年経過し、医療を取り巻く環境もかなり変わってきました。開業すれば稼げる時代ではなくなり、そういう時代にクリニック経営をする先生方のご苦労はよく理解しているつもりです。

苦しい時に頼りたくなる手段としてコンサルタントが思い浮かびますが、はたして本当に効果はあがるのでしょうか?

コンサルタントを仕事としている私がこんな事と言うのもおかしな話ですが、そのあたりの話をしていきたいと思います。

コンサルタントを行う人たちとは?

医療経営コンサルタントを生業としている方はどういうキャリアを積んできたのか?同業者としては結構気になるとことであったりします。

1.税理士や公認会計士さんなど士業の方

2.大規模コンサル会社(船井総研など)

3.中小規模のコンサル会社

4.調剤薬局

5.元医療機関勤務の方(主に事務職)

6.元MR、MS

7.医療機関

8.その他

等が経営者である場合がほとんででしょう。会計士や税理士さんであれば経営数値、税務面からアドバイスが出来ますし、コンサル会社さんでは日々多くのクライアントから収集している情報、課題解決するスキルがあります。

薬局さんの場合は経営支援というよりも、新規開業の手伝いをして処方箋を獲得することが主な目的でしょう。MRやMSは元々ドクターと近い位置で仕事をしていたので、その経験や知識、スキルを経営支援などにあてるという構図です。

どのケースも外部から医療機関を見て指導していますので、多くの知見をお持ちだと思います。その知見を活用して経営に関するアドバイスなどを実施しておられます。

どの業界でも同じですが、コンサルタントもピンからキリまでレベルも様々です。自身の利益を優先せず顧客の利益を再優先する業者なら、パートナー契約は有益であると考えています。

コンサルタントの弱点とは?

私もMS出身で上記の中に入りますので、MS上がりのコンサルタントのお話をもう少しさせて頂きます。

MSはマーケティングスペシャリストの略で、医薬品卸業者を指します。医薬品や医療機器、その他医材の仕入れ~集金まで、大病院~薬局までの医薬品流通全体を範囲として仕事をしています。医療機関に最も近い位置にいる外部の人間と言っても過言ではないでしょう。

医薬品の宣伝を行うMRとは共闘して医薬品PRを行うのですが、実際はかなり立ち位置が違います。

卸は上記の仕事以外に、医療機関の経営支援(コンサルティング業務)や新規開業のお手伝いを得意としています。そういう意味では私も今と変わらぬ仕事をしていたわけですね。

卸の業務は多岐に渡りますので、必然的に医療行政や査定状況(の一部)、医薬品関連、医療機器、はてはお得意先と求職者とマッチングさせることもやっています。深さはそれほどでないですが、非常に幅広い知見を有しているといえます。

ただあえて言えば、外からしか医療機関を見ることが出来ないという弱点を持っています。この弱点は上記の医療機関以外のコンサルタントにも共通です。

医療機関でもコンサルティング業務を行うところがありますが、ご自身の経験と照らし合わせて成功に導くというスキルがありますので有効だと思います。ただし指導する側の経験数が少ない、科目が違う場合に対応出来ない、ビジネス経験がないなどの弱点があります。この場合もよく吟味しないと、上手くいかない場合も多いように感じています。

結局どの場合も問題がある、ベストではないという事になります。

ブレイブコンサルティングの持つ視点とは?

私は独立型コンサル会社を経営しながら、分院展開を進める医療法人の社員としても勤務しています。いわばMS、コンサルタントとして外から医療機関を見てきた知見に加えて、中で経営に携わることで得た知見があるという事です。そのあたりをもう少し詳しくお話させて頂きます。

1.内外からの視点、経験がある

医薬品卸、医業経営コンサルタントとして、非常に近い位置で外部から医療機関を見てきましたし実際に指導もさせて頂きました。実際に算定項目を増やしたり、増患にもつながる成果も上げています。

しかしこれだけでは不十分です。なぜなら一生懸命に支援してもそれは所詮は自分事ではないからです。することは同じでも「医療機関の経営層に入って、ある程度の責任を負って仕事をする」のとでは全く違うからです。

そういう意味で私が医療法人内の職員として経営企画を行ってきたのは、何か足らない部分を埋め合わさせるためであったとしか思えない。この経験には非常に感謝をしている理由にもなりますね。これで外部からの目と、内部からの目の両方を絵得ることが出来ました。

2.増患施策を自ら試行錯誤し経験がある

責任を持って仕事をするマインド面の知見に加え、開業間もない分院があったので増患施策をやる必要に迫られたという事も非常に大きかったと感じています。

コンサルタントであれば当然ですが、数々の増患施策を知っていますし、お得意先に展開してきたと思います。しかしながら、前述したことと同じで、外部コンサルタントとして行う場合と自身に責任を持たされてする場合とでは覚悟が違います。

誤解を招く言い方で恐縮ですが、所詮は他人事。覚悟の度合いは違うと思います。

また実際に自分で経営改善施策を考えて実行する、スタッフを巻き込んで展開する等、成功と失敗を経験できた事も非常に貴重だと考えます。お金では買えないような経験と知見を得ました。

3.スタッフマネジメント業務に苦労した経験がある

そして最後に申し上げたいのは、あらゆる業種において最も頭を悩ませる問題、人事問題を自ら経験した事です。

クリニックのスタッフは、女性がほとんどのはずです。私たち男性とは全く違う、未知の生き物(失礼!)である女性のマネジメントは想像以上に大変です。結婚されて10年以上経ったご夫婦ならば理解出来るのでは?と思います。

小さなクリニックでも、面白いくらいに日々様々な問題が発生します(苦笑)。心の底では逃げたい気持ちもありますが、逃げずに正面から向かい合って話し合い、解決策を見出すことも重要な経験です。こういう経験も外部コンサルタントの立場だけでは味わえない事だと思います。

私が後輩にアドバイスをする機会があるのなら、外部から綺麗にコンサルタントするばかりでは半人前、中に入りドロドロに汚れて何かをつかむ経験をしろ!と伝えたい。

まとめ

本日は「コンサル契約をどうすべきか?」というテーマから、当社の特徴をお話させて頂きました。自己PRになりますので恐縮ではありますが、ご参考になれば幸いです。

人は自分の見たいものを見て、それを正当化したいという欲求があります。大きな会社だからいいんだとか、士業の先生は経営にプロだから一番良いだろうとか、元MRだから話しやすいとかの正しくない判断、安易な判断で右腕になる人を選んではいけないということです。

そして本題である「コンサルタントを雇うべきか?」という問いに対する答えですが、先生が心の底から望む到達地点に、先生だけの力で辿り着く事が出来るのかどうかが決め手です。自力で行けるのなら必要性はないでしょうし、不安であれば検討しても良いと思います。

自力でたどりつけると考えて先生も、優秀なパートナーの存在は先生の力を何倍にも加速させます。そうであれば、検討する余地は十分にあると考えます。

先生のたどり着きたい場所を共に目指していけるパートナーと、出会えることをお祈り申し上げます。

それではまた次号で!


編集後記

読み返してみると・・・・宣伝かい!と突っ込まれるような記事ですね(笑)。嘘を書いている気もありませんし、誇大広告もしていないつもりですが・・・。

疑う方は私でなくて良いので、コンサルティングを受けてみるのも悪くないのでは?と思います。

話は変わりますが、本当に良い天候になりました。コロナ抑制も緩和されてきましたので、世間が少しずつですが活気を取り戻してきましたね。外で遊ぶのも良し、飲みに繰り出すのも良し、家族で過ごすのみいいですね。今この瞬間を大事に、お楽しみ下さい。

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