成功法則

情報偏食が医業経営に及ぼす影響

こんにちは、三重県で医業経営コンサルタント「ブレイブワンコンサルティング」を営む、岡本と申します。東海地方をメインエリアにして、戦略的マーケティングを活用し医業経営のお悩みやスタッフマネジメントのお手伝い、新規開業支援を行っています。宜しくお願い致します。

ネットショッピングは今や当たり前の時代ですが、何か買った後に関連商品などが次々に表示されるのにお気づきだと思います。またSNSなどでも同じようなカテゴリーの情報を優先的に勧められた経験はありませんか?

利用者の閲覧履歴や購買履歴などから個人の趣味嗜好を特定し関連情報を表示させ、新たな商機につながげる手法ですが、これが個人の考え方にどういう影響を及ぼすかを考えていきたいと思います。

情報偏食

偏食は偏った食事をすることで健康被害などが起こるデメリットがありますが、情報偏食をした場合はどうなるのでしょう?

私も新聞の記事で読んだのですが、情報偏食とは、自分が興味のある情報、見たい情報など、偏った情報に囲まれる事で、考え方までは偏ってしまう状態を指すそうです。

冒頭にも書きましたが、趣味嗜好に合わせた情報のみがどんどん提案され、あたかもそれが正解、当たり前のようになることです。こうなると公平・公正な判断が出来なくなり、自身や周囲に大変な迷惑をかけたり、仕事にも大きな影響が出ます。「人間は見えるものではなく、見たいものを見る」と言われていますが、偏った判断は致命傷になりかねません。

特に医療機関、医師の場合は顕著だと思います。というのも医師の社会的な立場上、率直な意見が入って来にくい。医療界というピラミッドの頂点のポジションですので、それを正すような発言はなかなかしにくいのが現状ではないでしょうか?

周囲にいる人間(スタッフ、業者など)もどうしてもYESマンばかりになりがち。ましてや開業医の場合はスタッフにとって雇用主である為、尚更で、独裁者になりかねない状況です。

スタッフが共に働いてくれてこそですが、これが偏食によりわからなくなってくると始末が悪くなるのです。

バランスの良い情報収集をする為に

健康になる為にはバランスの良い食事が基本であるように、情報収集においてもバランスは重要です。でもネット、リアルにおいて偏食傾向の情報はどんどん集まってきます。どうすれば偏らない判断が出来るようになるのでしょう?

幅広い情報に触れること

当たり前の事ですが、意外と難しい事でもあります。私もその傾向はありますが、どうしても自分にとって耳障りの良い事や、自分の興味がある情報(例:書籍、人など)にばかり注意がいきます。これは偏食傾向で、経営やスタッフマネジメントの判断を狂わせますので、なるべく幅広いジャンル、作者の本を読んだり、様々な人に会って意見を聞く事が非常に重要だと考えます。

自分の考えを常に疑う目を持つ

自分の考えを信じることは重要ですが、反面疑う事も同じように大切だと思います。考えや意見は立場や角度を変えれば、全く違うものになる事を忘れてはいけません。

自分の考えに異を唱える者を排除せずに、新しい意見として謙虚に聞くことが重要。

考え、意見を発信し、確認する作業を怠らない

人が学ぶのに非常に効果的な方法は、人に話す事です。頭の中で考えているだけでなく、人に話すことで正しいのか間違っているのか、不適切なのかを判断出来ますし、話すことで記憶もブーストされます。

私も日頃からいろいろ考える方だと思っていますが、当ブログのように想いを文字にし発信する作業は大変貴重だと感じています。

頭の中では完璧に整理出来ていると自惚れていることが、いざ文章にすると、アレ?という事は毎回です(笑)。自分の考えの底の浅さを思い知ると共に、たくさんの気づきを学ぶことも出来ます。

形はどうであれ、やはり人に話す事は一番大事かも知れません。

良いパートナーを身近におく

院長先生の周りにはどうしてもYESマンが集まりがちです。耳障りは良いと思いますが、本当のパートナーではありません。

  • 聞きたくないような、辛辣な話もはっきり言っていくれる友人
  • 組織が少しでもよくなって欲しいという想いで、具申してくれるスタッフ
  • 的確な提案をしてくれる業者さん

等々、独裁者にならないような手立てを講じ、本当の意味で良い人を選ぶ目も養っていかないですね。経営者はやるべき事が多いですが、面白いとも言えますね。

まとめ

本日は「偏った情報がどんな影響を及ぼすか、それを防ぐには?」というお話を致しました。いかがでしたでしょうか?この問題は日常普通に起こり得る事であり、知らないうちに侵食されている恐れもある、根深い問題だと感じています。

毎日の食事を同じように、常に触れる情報をチェックし、それが適切かを考えていかねばならないのです。当ブログをご覧になっている先生方におかれましても、より偏食傾向になりがしな職種である事をよく意識し、健全な判断が出来るようにしていきましょう。

それでは、また次号でお会いしましょう。

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