政府もデジタル庁やサイバー犯罪課などを新設し、世界的なデジタル化の波に乗り遅れまいとようやく動き出した感があります。私たちに身近な携帯でも5Gへの移行・普及が目の前で、新しい世界が目の前に来ています。
そんな中、私たちの主戦場である「医療界」に目を向けてみましょう。基幹システムである電子カルテを見ても、普及してはいますが各社で規格が違い、簡単に乗り換え出来ないのが現実。他にもこのような「なんで?」という事が散見されます。
医療は社会に必須のインフラ的業界であるのに、相変わらずの人海戦術システム。人がやらないとダメな点が多い職種ではありますが、効率化出来る部分は無数にあると思います。非常に歯がゆい想いをしています。
何でもデジタル化すれば良いとは考えていませんが、仕組の中で、業務の中で出来る部分はたくさん残っています。DXの最大のメリットは、
「人間がやらなくてはいけない仕事、やった方が良い仕事に向き合える時間とエネルギーを創出出来る」という点です。
おそらく数年~数十年単位で、ロボティクス技術は革新期を迎えるでしょう。医療界で言えば介護ロボット、補助スーツ、配膳ロボットなど、医療現場にロボットが台頭すると予測されています。体位変換や入浴補助などの重労働には明らかに向いていますね。
ロボット・AIに任せても良い仕事、デジタル化して良い仕事はDXで人間から切り離し(管理は必要ですが)、人間の良さを発揮出来る仕事は人間が行うという流れです。これはビジネスでも同じで、「優先事項の明確化」と「与えられる価値の最大化・先鋭化」と言えます。
一般のクリニックを拝見すると、はっきり申し上げて他産業と比べても10年以上遅れていると感じます。医療だから・・・という特殊性・特権性にあぐらをかいているとしか思えません。医療の発展の為にも、患者さんの為にも、スタッフの為にもDX化すべきです。
(ホームページ内「メディカルDXとは?」)
電話で診察の順番を取る、紙の問診票を書く、対面のみの診察しかしない等々、なぜ効率化しないのか正直信じられません。大半の理由は金がかかるからとか、特に困ったないし・・ということだと思いますが、これからはそうはいきません。
患者さんの為、スタッフの為に効率化しているクリニックと明らかな差がついてく時代になります。利用者にとっては良い時代になりますよ。
非効率なクリニックの経営者の皆さん、それでもまだ続けていきますか?