三重県を拠点に、東海地方をテリトリーとする医業経営コンサルタント会社「ブレイブワンコンサルティング」代表の岡本と申します。宜しくお願いします。
こんにちは、そしてお疲れ様です。コロナ第7波は落ち着いてきていますし、経営への影響もかなり薄まってきているのではないでしょうか?
今日のテーマは「行きたくないはずの病院に行きたい!?そう思わせるものは一体何か?」について、お話申し上げます。最後までお付き合い頂ければ幸いです。
医療機関って一般の方には、どんな場所なのだろう?
わかりきった質問をしてしまいましたが、こういう回答が想像出来ます。
「どんな場所って、病気を治すために行く所に決まっている」
「誰もが出来れば行きたくない、そんな場所さ」
普通はこのようなネガティブな、不安を感じるような、あまり積極的には行きたくないイメージがつきまといます。
どこかが痛いとか調子が悪くて止む無く行く場所。歯が痛くて、治療もすごく嫌だけど放っておけないから行く場所。重い病気で入院して、最悪死を迎えなくてはならない場所。行きたくないですよね~。
フィットネスジムのような、健康、明るいイメージとは正反対で、根源的に避けたい場所でもありますね。
行きたいと思わせる医療機関とは?
私も仕事を除けば、行かないで済むなら行きたくはないですね(笑)。そんな場所に行きたいと思わせる?そんな馬鹿なと思われるはずです。
固定概念はなかなか強力ですので、一度医療機関という概念を外して考えてみましょう。
行きたい場所とは、
- 明るい雰囲気で、心が安らぐ場所
- いるだけで楽しくて仕方ない場所
- 様々な事が学べて、自己成長出来る場所
- 大好きな人がいる場所
- 自分を迎え入れてくれる場所
- そこに居ていいんだと思わせる場所
等々、いろいろな場所を思いつくことが出来ます。何か考えるだけで楽しい気分になりますね。
確かに医療機関とはほぼマッチしていない気がしますが、もし上記のような病院、クリニックならどうでしょうか? 病気になったらまずそこで診てほしいと思うではないでしょうか?
そうなんです、あまり来たくない医療機関という発想を180度変えて、病気じゃなくても来たいと思ってもらえる病院、クリニックにすればいいんじゃない?
クリニックを行きたい場所に変える方法
とは言ったものの、誰もが抱くイメージを覆せるほどのプラス要因を考える事は出来るのでしょうか?
これを先生には是非考えてほしいんです。
医療は参入障壁が高く、他の業種に比べて非常に経営リスクが低い業種でした。まともにやっていたら、そうそう倒産はしない。安定した産業だったと思います。DXにしても大きく遅れています。もちろんそれは現在もそうですが、コロナ禍以降少しずつ変革の波が訪れているように感じます。
大きな変革の波(制度というよりも、患者さんの意識の変化じゃないかと思っています)が訪れる前に、発想を柔らかくしてゼロ起点発想にしていかないと、エリアによっては厳しくなると想像します。
この問いにはテストのような解答はないかもしれない。考えて行動して検証していくしかないと感じます。と言ってしまうと身も蓋もないので、少しだけ一緒に考えてみましょう。
例えば私だったら、
病気になってクリニックに行くと、ついでに有益な医療・健康情報を教えてくれるクリニック。どうでしょうか、健康に敏感な方なら病気じゃなくても教えて欲しいと思わないでしょうか?
またあそこのクリニックには、とても感じの良い看護師さんがいる。体調はイマイチでも、彼女の対応や笑顔で本当に癒される。適齢期をとうの昔に過ぎた私でも、毎週行きたくなる(笑)。
他にも様々なアイデアが浮かんでくると思いますので、一度スタッフの方やご自身でブレーンストーミング的なことをやってみると面白いと思います。
まとめ
お疲れ様でした。本日は「病気じゃなくても行きたくなるクリニック」に出来ないだろうか?という発想をご紹介しました。
医療機関は出来ることがある程度決まっており、なかなか差別化しにくい業種の一つですが、発想を変えれば差別化のポイントはいくつか見えてくると思います。
基本的な性能を高く保ち、ある一点に独創性を持たせる。これこそが、地域史上NO1となるコツです。先生方の柔軟な発想と行動を期待しています。
それでは、また次週!
編集後記
本文でご紹介した考え方を上手く消化できれば、医療機関の常識を変えれるのではないかと思っています。私のクライアントにもまだお話はしていないので、今度投げかけてみますね。
足元をしっかり見て、そして同時に遠いところにも視線を投げましょう。