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3種の神器の次に来るもの?そしてその先にある、大切なこと

こんにちは。東海地方(三重県、愛知県、岐阜県、静岡県)を主なエリアとして、医業経営コンサルタント「ブレイブワンコンサルティング」を運営しております、岡本と申します。

新規開業を真剣に考えてみえる先生、開業したものの経営やマネジメントが上手くいっていない先生、分院展開をひそかに志す先生など、様々な課題を解決する事を生業としています。エリア全てには精通していませんが、知識と経験には自信があります。お気軽にご相談ください。

今日は、今話題の”医療DX”に関係するテーマで進めて参ります。

現代版開業医3種の神器とは?

少し大袈裟な気もしますが、電子カルテ、web予約、web問診を3種の神器と呼ぶことが多いようです。

ここ数年以内で開業した先生はすでに導入済みではと思いますが、そうは言っても3つ揃っているクリニックはまだまだ多数派ではありません。その理由は様々でしょうが、

  • ITに詳しくなく、腰が引けている
  • 特に困っていないので(クリニック側は)、慌てて導入する必要性がない
  • 患者さんもそこそこ確保できており、差別化したり効率化するモチベーションがない
  • 面倒くさい

このあたりが大勢を占めるような気がします。経営的にお尻に火がついて必死のクリニックでなければ、日々の忙しさにかまけて後回しになっているのが現状でしょうか?

言われてみれば3種の神器がなくても経営は出来ますからね。紙カルテ、紙問診、電話予約でいいんじゃない!と思われる方も多いでしょう。

3種の神器は当たり前!みたいなこのキャッチフレーズは売る側のロジックが多分に含まれている気がします。

実際に使っているクリニックの感想

私のクライアント、昔から馴染の医療機関も導入済みの先もあれば、そうでない先もあります。

古くから親交がある、内科クリニックさんの事例をご覧ください。

開業は今から10数年前の内科クリニック。病院勤務時代から電子カルテは使っており、これは迷わず導入されました。しかしweb予約とweb問診は開業後6年目くらいに導入。

当時院長は、

「web予約?問診?あればいいとは思うけど、別にいらないんじゃない?今まで通りで何も問題ないからね」

確かに一理あります。何も問題は起こっていないわけですから、あえて面倒で費用のかかる仕組みを導入する気は起らないでしょう。

当時私も若かったのか、院長と奥様に各システムの必要性をかなり熱心に(しつこくかな?)説いた事を覚えています。しつこいな~と思われていたと想像しますが、私としてはクリニックに必須の仕組みになる確信があったからなんですね。

電話予約はともかく、直接来院して氏名を書き込むなんていう明治?的な受付をしている開業医がまだまだたくさんあるのではないでしょうか? 皆がたくさんのやるべき事を抱え、時短優先の社会ですし、スマホがこんなに普及している現在でです。正直信じられない非常事態です(笑)。

自分たちはそれでいいかも知れませんが、患者さんはたまったものではありません。老若男女が集まる医療機関ですので全員が使える仕組みではないとしても、選択肢が増えるという事に関してはメリットしかないと思います。

話を戻しますが、その内科クリニックは導入されてどうなったか?

「もう戻れないね!」

「コロナの発熱外来では、web問診が本当に役に立った!」

「もっと早く教えてよ!(え?何年も前からあんなに言ってたよ・・・笑)」

この3行で充分おわかりだと思いますが、本当に助かったと仰ってみえました。最後の言葉はちょっとひっかかるものの(苦笑)、嬉しい言葉を聞けて良かったと思います。

情報が溢れている現代であっても、やってみて体験しないとわからない事はたくさんあります。

次に検討して欲しい神器とは?

3種の神器さえ揃えておけば安泰だろう・・・残念ながらそうはいきません。時代はどんどん進んでいき、人々の欲望も益々膨れ上がっていきます。もっと楽に、もっと便利にと。

次に来る神器を予想するならば、一体何だとお思いですか?

それは「再来受付機」「自動精算機」「キャッシュレス決済」だと考えます。

予めスマホにQRコード等を登録し、クリニックの受付にあるQRコード読み取り機にかざして受付完了。会計はクレジット、電子マネー等が使える自動精算機で精算し、予めクレジットカードを登録している患者さんは診察が終わったらそのまま帰宅。

すごく便利な仕組みではないでしょうか?

再来受付機、自動精算機などを生産・管理する会社も増えてきていますし、今後どんどん導入されていくと考えます。ここで申し上げておきたいことは流行りだから導入ではなく、患者さんの利便性アップの為に導入して欲しいということです。

そしてもう一つはスタッフさんの業務改善の為です。今まで人がやっていた作業を機械に任せることでm確実に受付~会計まわりの業務は軽減出来ます。空いた時間とエネルギーを人間にしか出来ない患者さんへのサービスに使って欲しいのです。

医療DX、3種の神器はあくまで手段であり、方法でしかありません。最終的に考えなくてはならない事は、患者さんへの利便性向上という提案が一つ、もう一つは業務を効率化するツールを用いて人的資源を自由にすること。

人間を自由にすることで、人間にしか出来ないエモーショナルなサービス、きめ細やかなサービスを提供することなのです。

3種の神器さえ導入すれば・・・ではない事を、よ~くご理解頂きたいと思います。

まとめ

本日は「医療機関の3種の神器に続くものは?」というテーマで進めて参りました。いかがだったでしょうか?

賛否あるかも知れませんが、間違いなく新3種の神器になると確信しています。共感頂いた先生は真の意味合いを再度よく考えて頂き、ご検討頂けると幸いです。

もちろん当社も機器選定、仕組み作りに関してお手伝いさせて頂けますので、お問合せ下さい。


編集後記

賛否あるAIも間違いなく、私たちの生活を大きく変えていくでしょう。AIと聞くとどうしても映画「ターミネーター」シリーズを想像し、AIに人間が支配されるディストピア的なイメージが払拭出来ませんが、良い社会になる礎になって欲しいと思います。

話変わりますが、ターミネーター2作目のリキッドメタル(液体金属)のターミネーター、本当にすごかった! あんなロボットも作られる世の中になったら、医療はどう変わっているか楽しみです。


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