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エッセンシャルワーカーは生き残れるのか?

こんにちは、ブレイブワンコンサルティング代表の岡本です。医療DXのお手伝いやクリニック経営の悩みなどを解決すべく、東海地方を中心に活動をしています。宜しくお願い致します。

最近国民数が減ってきており、私たち国民の働き方はどう変わってくるのかは大きな問題となっています。医療エッセンシャルワーカーである医師やスタッフがどうなるのか、考えてみましょう。

エッセンシャルワーカーとは?

そもそもですが、エッセンシャルワーカーとはどのような方を指すのでしょうか?

エッセンシャルワーカーは医療、運搬、福祉など日常生活を維持する上で必要不可欠な仕事に従事する人々のことを指します。コロナ禍でまさに骨身を削って働いて頂いたということで、改めて注目を集めました。

医療関係分野では医師を始め、販売などのサービス業者も仲間入りしています。あくまで予測ですが、医療自体は姿かたちを変えるにしても医療従事者は残るのではないでしょうか。

また今後見直しが起こるとすれば、一番の課題は「賃金」。医師や一部の医療従事者を除くと全体的に非常に安いので、将来的に賃金は伸びていかざるえません。

しかし収入の大半を占める保険医療の伸びはほぼないと考えれるなら、医療機関がどこまで出せるかが課題です。産業別に平均賃金を見てみましょう。

真ん中くらいか・・・と思っていましたが、かなり下の方になっていましたね・・・。改めて医療スタッフの低賃金に関してよく話し合わないといけないのだと感じます。

仕事はどう変わっていくのか?

このようにスタッフの賃金の課題はあるものの、仕事としては絶対に欠かせないものである事は間違いありません。

しかし仕事はどう変わるのでしょう?

クリニックの例でお話してみます。今言えることは医療DXがここ何年かでグッと進むことは間違いなく、今のクリニックとは大きく変わると思います。

受付、会計まわり

クリニックの華でもあった”受付周り”は、実際どうなるでしょうか?

医療DXが進めば再診受付機が設置され、オンライン診療もどんどん進むと思われます。今のクリニックとは違い、どんどん無人化していく事は間違いありません。受付嬢の存在は遠い過去の話になっていくかも知れないですね。

また会計も事後請求(クレジットカード払い)になり、受付同様人は不要になる。人がたくさんいた事務所ですが、今後は少人数化していき、医療事務員はひょっとしたらコンシュルジュになっているかも知れませんね。

看護師

それでは、Drのそばで補助をしていた看護師はどうでしょうか?

診察室の動きは基本的には変わらないと思いますが、医療AIの大幅な導入が進み、検査や診断の部分は大きく変わると思います。しかし看護師のポジションとしては大きな変化はないと考えていますので、基本的には変わりません。

ただし仕事としては、単なる注射や器具扱いだけではなく、AIの操作など新しいものが加わってくるでしょう。

全体として

医療において最も大切なのが「人とのつながり」。スタッフ数は減るかも知れませんが、より密接にかかわるコンシュルジュのような役割のようなものが必要になってくるのではないでしょうか。

エッセンシャルワーカーとして生き残る道とは?

このようにエッセンシャルワーカーとして、医療従事者は必要とされると思います。しかしながらスタッフの賃金があまり上がらないとすれば、労働力は他の産業に流れる可能性もぬぐえません。

賃金アップも考えながらも人はいなくても診療ができるクリニックにするか、それともある程度の賃金が出迎えるクリニックにするかは院長先生の考え方ひとつではないでしょうか?

申し上げたように、おそらく医師のまわりに何人が必要になるかはわかりませんが、新しい医療事務、看護師の仕事についても少し触れておきましょう。

  • 医療のデジタル化は必須ですので、そのデータを見る力や連なったデータを読み解く眼が必須になってくると考えられます。
  • おそらくデジタルなりAIなりが進化すれば、人は患者さんに向かうことになります。より深いサービスが必要になるかも知れません。
  • 採用も変化がみられるでしょう。従来のレセプトに縛られる事も少なくなり、患者さんに対してどんなサービスが出来るのかを自らが探していく時代になります。

まだまだ粗い将来像ですが、想像してみました。常に自分の職場のトレンドを考えるのは良いと思いますので、一度考えてみてもいいかも知れません。


<編集後記>

私自身もまだ読み切れていませんが、近未来を予測してみました。ある程度当たっているのか、はたまたまるで違うのかはまだわかりませんが、楽しくなる予測でした。

でもスタッフの皆さんの未来は決して暗くないと思っています。それほど医療系のエッセンシャルワーカーは素晴らしい職業だと思うからです。頑張りましょうね。

よく芸能人がフルインプラントみたいな話を聞きますが、私も気が付けばセミフルインプラントになっていました(笑)。お金は比較的安い歯科医でやったから良かったですが、それでも結構かかったなあ・・と思います。

これからもインプラント君たちには頑張ってもらわねば!


ブレイブワンコンサルティング

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