こんにちは、ブレイブワンコンサルティング代表の岡本です。
おそらくこのブログを読んでいただいている先生は、開業前にどうしていこう?と考えたり悩んでみえる場合が多いと思います。何かひとつでもヒントになれば幸いです。
皆さんも検索にGoogleをいつも使っていると思いますが、6月末に新しいアップデートを発表しました。今回も定期的なアップデートかと思いましたが、ちょっと違うようでYoutubeや検索でも一時期かなり話題を呼んでいました。
今回のアップデートはかなり画期的だと言えるそうで、私たちの未来にも大きな方向性を示しています。でもGoogleの真意はどこにあるのか、その大きなポイントを見逃してはいけません。今日はそのあたりをお話しさせて頂きましょう。
Googleアルゴリズムの大きな変化

Googleのアルゴリズム改定は大体1年間に4~6回程度行われています。細かい仕様変更や大きなアップデートまで、現状に即した形に常に変わっているということですね。Googleも懸命にお客さんのより利便性が増すように舵取りをしているということです。
そして今回は「ああ、ついに来たか!」と思わせてくれる内容と確実な一歩を示してくれています。
それは「AI(人工知能)」への対応!
皆さんもAIと言われて「あ~AIね。わからない事なんかに時々使うかな」と言う程度で、実際はあまり使っているとは言えない状況ではないでしょうか。
しかしAIは静かに、確実に「検索作業」を代替わりするように入ってきているのです。たしかにGoogle検索の一番上の欄(最もGoogleが押している部分)にも「AI検索の解答」が掲載されるようになりました。
たぶん皆様も「あれ、こんなところに・・・」という程度ですが、特に大きな違和感はなかったかも知れません。しかし確実に検索は変化をみせており、これがGoogleの目指す「AI検索」の第一歩ということになります。
たしかに今はあの程度(表面的には)ですが、確実にAI検索は今後普及していくでしょうし、もっと端末が増えてあらゆる情報を押さえてくるのが手に取るように感じられます。
今ビジネス界ではchatgpt5やgeminiなどが取り上げられており、おそらくこちらもどんどんと進化していく。この方向性はもう変わらないでしょうね。
先日youtubeを視聴していて、ハブスポット(Google買収の話も出ている会社)というアメリカの会社の特集を見ました。社長は「今まさにAIがGoogleやAppleを全部巻き込んで変化を起こすのは決定済み」という意味のことを話されていました。
どう考えてももうAIなしの未来は予測出来そうにない。
また今まで営業職は自分の持つ営業力を100とするとたった10~30%しか顧客には使えておらず、残りはお客様の周辺情報や営業日報、その他の雑用に振り分けられています。
しかしAI導入により、雑用の過半数はAIが処理・精査しますので、営業職は本当にメイン業務である”顧客”にもてる力の100%に近いものをぶつけられると思います。これは当たり前なんですが、恐ろしい快挙だと感じています。
あくまで例として出して見えましたが、私もいかに自分の営業力を使うかを毎日考えていました。それほど営業マンは営業に力を使えてないのが大問題だったということです。
その雑用いっぱいの営業職の仕事を、AIは大幅に改善してくれます。例えば自分が営業したい会社の既存データや重要人物を調べてくれたり、市場のデータを比較してくれたり、従来はデータ集めに必死になっていたものを本来の営業を追う姿に変える。
まさに”大変化”がもう少しまで来ているのです。
医師が持っている、大きな勘違いとは?

このようにビジネス界において大きな変化が起こっていますが、それでは私たちの医療現場ではどうでしょうか?
医療DXが声高に叫ばれており、遅ればせながら医療の現場も変わろうとしています。でもそれはまだ一部の院長であり、大半の医師は「へえ~すごいんだな・・・」と他人事。
web予約をようやく(ようやくです)導入し、ハアハア言っている院長が本当に多い(これ、本当です)。医者はまず腕前から!だったので仕方ないかも知れませんが、こんなぺースでは完成は一体いつのなるのか、甚だ心配ですね。それほど医療の現場はかなり遅れているのです。
例えばクレジットカードの事後決済もそうですね。帰りも早くなるでしょうし、支払いの選択肢が増えますので患者さんからは喜ばれるのではないでしょうか?
でもこの”患者さんが喜ぶ”という大命題が、心の底から理解出来ないのも医師の宿命だと感じています。理解出来ないからこそ、いくら医療DXをフル導入してもあくまで主役は俺なんだ!という間違った考えが抜けていかないのだと思います。
本当に必死でDXを患者さんにわかってもらわないとツブレてしまう・・・このような環境になれば、医療ももっと早く変わるのに。悔しいですね。
話を戻しますが、先ほど申し上げたような切実な気持ちになって真剣にDXに取り組めば、これはかなり変わってくると思いますね。たとえば予約関係の仕組みを探ってみましょう。
現在予約に関しては大量のメーカーが製造していますが、その中で5社程度に絞って検討に入ります。プレゼンをしてもらい、価格や使い勝手などを含めた最終判断をする。
通常の購入では当たり前の事ばかりですが、院長は自分が忙しいのでこの5社に絞ることもしないと思いますし、相互比較はもっと苦手。先輩に聞いて院長の良さだけで決めてしまう事もよくあることです。
100万や200万円の機械ではありますが、それがどんな影響を与えるのかをよ~く検討して欲しいと考えます。もちろんスタッフにもよく検討して頂かなくてはなりません。
この繰り返しこそが真の医療機関のやる事ですし、その成果をしっかりと見極める必要がございます。
AIは敵か、味方か?
医療機関が必死で医療DXに取り組んでいる間に、AIはさらに進化を続けていきます。そしてAIが最も大切な顧客(患者さん)の知りたいことにフォーカスしていくでしょう。
この医院の口コミはいいけど、これは果たして本当なのか?
このクリニックと別のクリニック、どちらが私にとって最適なのか?
AIは敵でも味方でもなく、患者さんに最適な解答を出すという原則に従うなら、ごまかしの多い今のネットではなく真のニュースを届け、選択を促すAI検索になるかも知れません。
そうなった時に先生は自信を持って診察を続けられますか?
是非この言葉や情景を忘れずに、今できる事をひとつずづ行っていって欲しいと思います。
すべては患者さんの為に。
忘れることなく、大変ですが歩んでいきましょう。
それでは、また次号で!
<編集後記>
AIがどんどん進化してくれば、ネットグラスから仕入れた情報をもとにお店や催事場、ホテルなどの最適解を個人に出してくれるて、最適な旅になるよう提案してくれそう。
仕事では厳しい敵?ですが、個人の生活は格段に良くなりそうですね。生活は楽しみが多いですね。
AIの便利さだけに甘えないよう、自分の知識もしっかり深めていきたいです。