未曽有の経営危機
こんにちは、ブレイブワンコンサルティングです。
感染の収束はまだまだ時間がかかる中、緊急事態宣言が解除され経済活動や
普段の生活が少しづつ戻り始めようとしています。
しかし元通りになるには、かなりの時間を要するでしょう。
先日、医療機関の経営状況についてお話しましたが、そのせいかどうか
不明ですが、異業種の方に聞かれることが増えました。
「医療機関は不況知らずですから、こんな状況でも影響ないでしょう」
「新聞に前年比50%と書いてあったけど、本当?」
またあるクリニックの職員さんからは、
「患者さんが減って、院長がリストラの話をチラチラ言い出して・・・」
現状をお話するとかなり驚かれます。患者数50%以上も減ったら、売上・利益も
当然連動しますから。
医師が経営する医療機関ですので、ある程度資産や蓄えはあると思います。
ですので、すぐに立ちいかなくなる先は多くはないでしょう。
また公的融資(無利子融資)や雇用関係の助成金が今なら受けられますので、
ある程度時間もかせげると思います。
時間を稼ぎつつ、患者さんが戻ってくるのを待つ・・・
果たして、この方法が正解でしょうか?
この記事をお読み頂いている先生、どのように考えられますか?
勤務医の先生、ご自身が開業医の立場と想像したらどうしますか?
ピンチを経営改善のチャンスにする
あくまで私見ですが、他の産業と同様に元に戻るには1年以上の期間がかかると
推測します。根拠は割愛しますが、最悪のシナリオを立てて最善の行動をするのが鉄則、1年や1年半は厳しい予測を立てて、戦略を練って行動すべきだと考えます。
あくまで最悪のシナリオ(実際はもっと長くなる可能性もゼロとは言えませんが)を
想定して、対応策を考えておくことが大切です。
その上で、一旦シナリオは頭の引き出しにしまって「負けない」気持ちで
前向きに診療を続けましょう。
休業してもらいながら、雇用はギリギリまで守って欲しい。
普段は理念を並べ立て、美辞麗句を言っているが少し苦しくなったら
すぐにリストラ???
こんなのは経営者ではないです。理念を語る資格なしですね。
スタッフの前で、暗い顔をしていてはいけませんよ。
やせ我慢でいいんです、明るく、楽しみましょう。それしかない!(笑)
そしてせっかく時間がある期間なので、新しい取り組みを考えませんか?
例えば、
・患者さんへの情報発信の仕組みを作る
・仕組みがすでにあるなら、内容を検証してみる
・院内の見直し(アメニティ、業務の流れなど)
・スタッフの教育充実
・オンライン診療の導入
等など、見直すところはたくさんありますし、伸びしろもたくさんです。
人間、順調な時は改めることを怠ります。
危機的状況だからこそ、飛躍するチャンスがあるはずです。
まとめ
勤務医の先生には他人事だと思いますが、開業してみえる先生にとっては本当に大変な時です。しかし、ここを乗り越えてこその経営者。弱音を吐かずにきばりましょう!