コロナ危機

新型肺炎が、医療に及ぼす影響

マスクと聴診器

病院の医療崩壊

新型肺炎による感染拡大状況を、どう捉えたらいいのか?
小康状態を保っているエリアも多いのですが、圧倒的にPCR検査数が少なく、数値事態も操作されている可能性もありますし。マスコミの騒ぎ方もちょっとマンネリなので、
そういう印象を持ってしまうのかも知れません。

但し、医療の最前線の状態が大変であることは、すごく伝わってきます。
メディアではく、SNSの現場医師や看護師などの声はまさに悲痛なものでした・・・
未だに防護服やマスクなどの物資が不足しているのが、本当に信じられない。
役に立たない布マスクに500億近く使うなら、医療機関専用のラインでも作ってほしかったと思います。

開業医の経営崩壊

そして前線ではないものの、開業医にも厳しい現実が押し寄せています。

まずは病院同様の感染リスク。明らかな経路がある事がわかっている場合は保健所で検査をと回避できる可能性が大ですが、感染可能性があるのに来院したり、来院後に発覚したり、回避不可能なケースです。
もうこれは不幸としか言いようがないですね。挙句にクリニック側の感染防止策が甘いだの、防ぐ手立てがあったろうにと結果論で言われたらタマッたもんじゃないですよ。
今は全医療機関がこのような感染リスクにさらされているのです。

まずいなあ、患者の減りが半端ではない・・・。
感染対策をいろいろ行って安全性をアピールしているんだが・・・

さらにもうひとつの大きな問題、それは外来数の大幅な減少です。
当然ながら外来数=収益ですので、外来が減れば収益がダウンし経営的にひっ迫することになります。
今まで医療機関は不況知らずでしたが、今回は違いました。
確かに医療機関には熱のある人、具合の悪い人が集まってきますから、人が集まる施設の中でも高リスクですね。そういう人々の気持ちが外来数減少に繋がっています。

エリアや科目などで差はあるものの、30%~50%以上減少しています。イコール収入も比例します。飲食店よりは体力があるとは思いますが、借入金の多いクリニック(開業して間もないクリニックなど)はかなり厳しい現状です。

コロナが収束すれば戻る、という楽観的な発想が出来ないのが怖いところ。
来年の今頃、患者数が戻っていないかも知れません。オンライン診療が大幅に増えているかも知れません。
他の業種同様、大きな変革の波にさらされています。

この先、クリニックの倒産、ダウンサイジング、リストラなどが発生するでしょう。
本当に大変な状況になってきました・・・

でもこんな状況でも集患に努力し、患者数減少を極力抑えているクリニックもあります。今まで開業さえすれば何とか成り立った時代は終わり、一般企業なみに努力が必要な時代に入ったのかも知れません。

患者ニーズをしっかり分析・探知し、クリニックの方向性や対応を柔軟に変えていくところが成長するようになるでしょう。

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