勤務医の現状

若干29歳 中国の若き医師、死亡。過酷な医療現場での悲惨な結末

手術をする医師

どういう状況だったのか?

25日 中国武漢で新型肺炎に感染し、死亡したというニュースが流れました。これで医療従事者は1700人目(政府発表)、感染症のプロ達が次々に感染するとは・・・本当に気の毒としか言いようがないです。
中国政府は共産党の力技で人や物資を供給しているようですが、こういう時の常でどこかで停滞もしくは消失しているのかも知れません。自分や家族だけ守ろうとする余分な抱え込み、高値で売ろうとする悪質な業者等など、本来一番必要な医療機関に届かない事態が起きているのかも知れません。
武漢では医療従事者も不足し、物資も充分ではない状態が続いているようです、
マスク、防護服もきちんと供給されていない。自分の命を懸けて患者さんを守ろうとする現場の医療関係者が酷使されて命を落とす状況。


彼は婚約者と春節に結婚式を挙げる予定だったそうです。愛する人との結婚を目前に控えながら、新型肺炎治療のために延期し最後は命を落としました。
適切な言葉は見当たりませんが、ご冥福をお祈り申し上げます。

ここまで過酷な状況ではないでしょうが、日本の医療現場でも医師の過労問題が取りざたされています。ようやく政府も医師の働き方改革などと動き出しましたが、医師の過剰労働で成り立っていた日本の医療、仕組みも作らずに点数配分だけでは抜本的な改革は無理でしょう。どこかに皺寄せがいかないかが心配です。

僭越ながら過酷な病院勤務医の相談役になることも、私の使命のひとつだと思っています。
勤務医の先生は、開業医の仕事に関して詳しいイメージがありません。
当直がなくて、週休1.5~2日とれる”楽な”印象をお持ちかも知れませんが、勤務医とはまた違った苦しみもございます。その辺りは十分知ってから開業を考えた方が良いと思います。

また開業医ばかりが増えて、大切な病院が手薄になることは決してあってはならない。
安易な開業はお勧めしません。しっかり話し合って進路を決めていければと考えます。

-勤務医の現状