受診控えによる経営危機が現実に・・・
昨日も医療機関への受診控えを話しましたが、各メディアでも徐々に報道され
始めました。
「4月度は外来数70%くらい。医療は景気など外部要因の影響を受けにくかったが、
こんなに減ったのは記憶がない。電話再診(電話による処方)が増えている。
しかし3カ月分の処方を希望されたりして実質減収になる」
「スタッフは感染のリスクがあるのに、頑張ってくれている。家族も協力してくれて
いるそうです。何とか給料は維持したいが、どこまで持ちこたえられるか・・・」
こんな内容です。外来数は科目・エリアによっては6割減という先もあり、一般企業でもそれくらい減少したらどうなるかは容易に想像がつきますね。
文中の医師が話すように、リーマンショック、震災、諸々の影響をほとんど受けてこなかった
のが医療機関です。
医師はいないと開業出来ませんから、参入障壁が非常に高いブルーオーシャンでした。
最近は開業ラッシュで厳しいと言いながらも、他の産業に比べたら楽だったと思います。
今回もまさかここまでとは・・・かなり戸惑っているはずです。
表現がわるいですが、温室育ちから、いきなり外界に放り出されたようなものです。
備えがなかったのです。
対策を必死で考えよう!
今は日本政策公庫や民間銀行が無利子融資を始めていますので、医療機関も借り入れ申請をしていると思います。
しかしそれも長期間は持ちません。おそらくですが、患者さんが戻ってくるのは
かなり先になるのではないでしょうか。
となると、収支が悪化し継続困難な医療機関が続出しそうな予感がします。かなりマズい状況・・・
このブログをご覧頂いている方の大半は医師でしょう。開業前、開業後かどちら
かはわかりませんが、どちらにしても、今までのような
・ざっくりした資金計画
・ドンぶり勘定の経営
・経営方針すらない経営
・まともな理念もない経営
・適当なスタッフマネジメント
等など余裕があったからこその、怠慢経営を根本から変えないと生き残ることは
もはや不可能な時代になってきたのかも知れません・
今出来ることは、一体何なのか?
髪の毛が抜けるほど、必死で考えなくてはならないと思います。
私のクライアント先も、一緒になって浮上策を実践しようとしています。
(必死で考える段階は、すでに終えています)
困ったな・・・だけで、行動しなくてはどんどん置いていかれますよ。
必死で、考えて下さい。
そして感染リスク下で、懸命に働いているスタッフさんを守って欲しい。
どうしてもの時は有り得るかも知れませんが、ギリギリまで雇用は守って
頂きたい。
一丸となって、危機を乗り越えましょう。