医業経営について

医者は経営者に向いているのか?

不機嫌な医師

医療業界の真実

医師向けの情報サイトを自負しているのに、こんなこと書いていいのかな・・・
仕事のオファーが減っても真実は真実、馬鹿な開業医が増えないようお伝えしましょう。

申し遅れましたが、私は元医薬品卸の営業マン。MS(マーケティングスペシャリスト)という職業でした。
MR(製薬業界の営業マン)も同様ですが、基本的にイエスマン揃い。
白であっても、真っ黒ですよねって答える職種。
他の業界も似たところはありますが、バイイングパワーの強い医療業界は典型でしょう。
つまり「NO!」と言えない業界なんです

特に高齢の医者に多い。今の若い先生は随分まともになりました。
古き悪しき医者を嫌というほど知っている私には、
「普通だね~」「良かったね~」と驚かれますよ(笑)。

こんな開業医、いますよね?

そんな医者が開業すると、さらに増長します。
患者さんがたくさん来院しだすと、つまり流行り出すとさらに悪癖が暴れ出します。

「俺のおかげで、お前ら(MR,MS)はメシ食えてるんだぞ」

「薬局が儲かるのも、俺の処方箋のおかげだ」

「スタッフは、俺の言うとおりにしてればいい。さもないとクビだな」


ハアア~、恥ずかしい~と思いながらも、周囲はYESとしか言えません。

一般の方が聞いたら、まさに暴君。ノースコレアですね。

パッと見でわかる場合と、わからない場合があるのでややこしい。
患者さんには表面上愛想が良く、スタッフ・業者には滅茶苦茶言う医者も結構います。

医師でなかったら、一般企業に勤めてたら絶対にイジメられてます。保証しますよ(笑)。

とにかく、こんな医者がたくさんいるのが医療の真実。小さい頃から甘やかされて、
勉強ばっかしてきた弊害、製薬関係がこうしてきたとも言われています。
私も少しは反省かな・・・

バカでも経営出来るクリニック

普通起業すれば、世間の荒波にもまれ苦労するケースも多いと思いますが、
医者は性格に難があっても、希少価値と収益性が高いのでそこそこ儲かるんですね。
経営センスも必要ない(そもそも勉強していない)し、地方なんかですと患者さんが
自然と集まってきますので、楽勝ですね。

私の懇意の先生も、
「医者は世間知らずで難有りだが、都会はいざ知らず地方ならまず倒産しない。
 万一倒産しても、働き口もたくさんあるし何とかなるよ。
 特に今ブームのメンタルクリニックは、まさにバカでも大繁盛だ」
と言われます。

この先生はまあまともな方ですので(後で絶対クレーム来そう・・)、そうなんでしょうね。

スタッフの悲劇

ご本人はいいとして、それを知らずに働くことになったスタッフさんは悲劇です。

機嫌のいい時悪い時、思いつきでクリニックの方向性がコロコロ変わる。
残業は理屈をつけて未払い、有給休暇も消化出来ず、いつも院長の顔色を伺う北朝鮮クリニックの出来上がりです。

辞めたいと言えば、脅したりすかしたりして適当にあしらう。
スタッフさんは本当に気の毒ですよ。

まとめ

今日はかなり厳しめに書きました。
医者をサポートするコンサルタントなのに、何てことを書くのか・・・

こう思われる方もみえるかも知れませんが、厳然たる事実です。
書く事で何のメリットもありませんが、これから開業する先生、今すでに開業している先生に、こういう医者が現実問題、たくさんいることを知って欲しいからです。

自分の思うようにいくと思ったら大間違い、天網恢恢疎にして漏らさず、必ずしっぺ返しが来ます。いや来させます(笑)。

周囲の方の働きのおかげで、今の自分があることを肝に銘じることです。

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