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スタッフに自発的に動いてもらうには、どうしたら良いか?

院長
院長

女性のマネジメントは本当に難しいし、疲れるよ・・・。
・やさしくすると言う事を聞いてくれない。
・厳しくすると、すぐにプイっと怒ってしまう。

オンライン診療も始めたいけど、仕事が増えると言って嫌がるんだよ ね。どう接していったらいいのか??

なぜこのような事が起こるのか?

このような悩みを抱えている男性の先生は、たくさんみえるのではないでしょうか?
女性の扱いは男性にとっては未知なる領域ですね(笑)。
男性と女性はまさに全く別の生き物、共感しあえるには長く辛い道を歩き続けるしかないのか・・・はたまた永遠に理解し合えないのか?

そもそも、なぜこのような事が起こるのか?

たしかに雇用する側、される側という大きな違いはあります。全く反対の立場ですので、仕事上でも意見が違う事はよくある話です。ただ同じケースでも男性の反応と女性の反応は明らかに違いますね。ここが問題です。
クリニックのように、女性が圧倒的に多い職場はここらへんを理解していないと、どれだけ手を尽くしても受け入れられない。

でもここでもうひとつの大きな問題があります。
それは、どれだけ努力しても男性にはわからない、ということです。こう言っては身のふたもないわけですが、別の生物ですので理解はむつかしいと思います。
先生のやらなくてはいけない事は、理解出来ないけれど知るということが大切です。
理解?知る?同じでしょう?
そうですね、似ていますが非なるもの、と今は解釈して下さい。

次に女性と男性の考え方がどう違うのか、仕事観は何を重視しているのか?
私も熟知しているとか思えませんが、いろいろな書物や女性の意見を参考に考えていきましょう。男性は必見です。

女性はこんな時、こう考える生き物

何回も申し上げますが、私も理解出来ないことを先に申し上げておきます(笑)。
そんな私がこんな記事を書いてはいけないのですが、たくさんの女性医療従事者と何十万回と面談、雑談を経て仲良くなった経験と、女性カウンセラーのアドバイスを聞いてわかったことをシェアします。

「男性は結論を話したがり、女性は共感を得たがる」

例えば、ある女性の友人に相談を持ち掛けられたとしましょう。男性の場合、大体次のようなステップになるのではないでしょうか?

(1)まずは相手の話を聞く。(これは相談された側が女性でも同じ)
(2)終わりまでさえぎらずに聞こうと思ったが、途中で質問や確認をする。
 (女性はウンウン、わかる~と相槌)
(3)あらたか聞き終わると、話を聞きながら考えてた”結論””自分の意見”を伝えて改善させようとする。(女性相談役は「私も同じ、わかるよ、大変だったね」)

先生、いかがですか? 男性、女性の違いを感じ取って頂けましたか?
実際はこんなではないかもしれませんが、男性、女性の反応はそれぞれこのような感じに集約されるそうです。

「だって相談してきたからには、何か良い方法をアドバイスしないと」

これぞ男性の考え!私も賛成ですが、相談した女性からはNGが出ています・・・

簡単なケーススタディですが、実際こういうことを世の男性陣はやっているのです。
相談者は結論ではなく、共感して聞いて欲しかっただけなんです!

「ええ~、じゃ何のための相談なのか・・・」
こう思う気持ちはすごくわかりますが、女性には通用しません。かえって話をしっかり聞いてくれない男性と言われます(笑)。
恐ろしい話ですが、こんなことがゴロゴロ転がっていますのでご注意。
ここで相手の女性が聞きたかった反応は、
「そうか、大変だったんだな。わかるよ、うんうん。大丈夫だった?」
こんな感じだと思います。

”共感する、相手を思いやる”という情緒的なフォローが女性スタッフを安心させるのです。こういう反応をしてくれる先生なら、と思ってもらえます。

女性の気持ちを知った上での、対処方法8つ

こういう話は書籍でもたくさん出ていますが、私も今一つ理解できませんでした。
それが曲がりなりにも女性を知れたのは、偶然見つけた恋愛カウンセラー(女性)の動画だったのです。女性に好かれるマインド、技術を理解出来た気がしました。
(残念ながら女性にモテてはいませんが、話をよくされるようになりました)

クリニックは女性の職場です。女性を制さないと仕事はうまくいかない仕事。
ご機嫌をとる訳ではありませんが(時に必要!)、気持ちよく円滑に組織を動かしていくポイントを改めて紹介します。

(1) えこひいきはせずに、全員平等に扱うこと。
(2) 全員平等に声がけをして、コミュニケーションをとる。
(3) 個々の特性をよく理解し、相手に応じた対応をする。
(4) 何か変だなと感じたら、心配していることを伝える。
(5) 人前でほめて、もう一度当人がいないところでもほめる。
(6) よくほめてあげる。
(7) 何か行う時も、しっかり根回しをする。
(8) 情報源を確保しておく。但し接し方は要注意

「どれも当然のことばかりですよね・・・」
そうですね。書いている本人も思います(笑)。でも意外と出来ていません。
誠実に、しっかりした人間関係を作れれば、多少困難な職務も頑張ってこなしてくれるはずです。人は”何を言われたか”ではなく、”誰に言われたか”で動くといわれています。
つまり、信頼の足る人のお願いなら多少の無理ならやる!という真理ですね。
よくご理解頂きたいと思います。

まとめ

女性のことを書き出すと、奥が深すぎて30記事は書けそうです(笑)。
でもこの簡単なことを実行するだけで、スタッフさんだけでなく、患者さんや奥様など、先生を取り巻く女性との関係もさらに良好になるはずです。
クリニック経営を盤石にする大切な要素、是非実行頂きたいと思います。

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