医療機器選定
どうせなら上級機器にしたいけど、価格が高いし・・・
現金かリースも悩むなあ・・・
診断に必要な機器ですし、出来れば上級機種が欲しいところですね。但し、病院と違って支払うのは自分です。最新の高価な機器が果たして必要なのか?悩むところですが、優先順位と開業医の役割をよく考えて機器選定には臨んで頂きたいと考えます。
医療機器だけでなく、最近は医療DXという観点から”効率化”に役立つシステムも導入しなくてはなりません。筆頭は電子カルテですね。毎日必ず使うシステムだけに、選別は重要です。
他にもweb予約システム、問診システムから始まり、サイネージや精算機も必須アイテムになってきました。このあたりは昔とは違うもので、その分費用もかかります。
購入経路
医療機器やIT機器などはメーカー直で購入する場合もありますが、基本的には医薬品卸を通して購入することをお勧めしています。
業者が増えれば高くなるのが相場ですが、医薬品卸のマージンは非常に良心的ですので手間ひまなどを考慮すると決して高くはないと思います。またまとめて購入すると総額が大きくなり、より良い値引き枠を引き出せるからです。
また土地選定から骨を折ってもらうケースも多く、成り行き上そうなることが多いですね。またアフターフォローに関しても、取りまとめてメーカーに連絡もしてくれるので楽です。
例外的に、
・病院時代からの付き合いのある医療機器卸から、購入したい。
・何社もアイミツをとって、安いところから購入したい。
こういうご希望もあると思います。間違ってはいませんが、開業後のことも考えるとやはり卸経由が最適解だと考えています。もう一つのルートに医療機器卸がありますが、将来性や価格の事を考慮すると(意外と高いケースが多い)卸一択でしょうか。
機器卸は過去MS時代に何社かと競合しましたが、機器で食べているので利益はしっかり乗せて販売しています。ですので利用するにしても、全部ではなく一部にすべきだと思います。
またアイミツは大変結構です。別に1社独占ではなく、数社に分けても良いのですが、機器に関しては最初に声がけしたところが権利者となります。ですので他社は、違うメーカーの機器で提案するしかないというカラクリですね。
またコンサルタント契約をしている場合、その会社を経由して医療機器などを購入する場合があります。全部ではないと思いますが、利益をかなり上乗せするコンサルタント会社も多いので注意は必要ですね。
まとめ
少し業界事情も交えてお話ししましたが、買い方の結論としては、
・基本は手伝ってくれている卸から購入する
・価格競争は大いに頑張ってもらう。但し同一メーカーは無理。
・多少の差ならば、メイン卸にするのも人情的に有効。
(但し、ケースによっては価格を合わせてもらう交渉は必須)
いかがでしょうか? 賢く交渉して、最適の機器を選択しましょう。