医療と経営は別ものなのか?
勤務医時代とは違うので、当然経営意識は重要に決まっているよ。
経営方針の明確化
充分ご理解頂いているようですが・・・
先生、今までに経営方針を立案した経験はありますか?
もちろんないという答えだと思います。必要性がなかったのですからね。
しかしページトップの先生が仰るように、自分が建てたクリニックですので、
患者さんに人気がなく、潰してもらっては大変です。
完全なものでなくても、ある程度の経営計画を立てましょう。幸い、本やネットなどでたくさんの指南書が出ていますので、まずは自分で勉強しましょう。
難しいところは、銀行や税理士に教えてもらう部分もあると思いますが、彼らは経営のプロではないので、すでに開業している先輩や同僚に勉強させてもらうのも良いでしょう。
何にせよ、患者さえ多ければいいんでしょう的な発想は止めて、しっかり経営に向き合う必要があります。
経営方針を形骸化しない方法
何とか経営方針を立てたとしても、開業後はかなり忙しくなると思います。
診療自体もそうですが、診療以外の雑務はなにせ多い。
頼れる誰かがやってくれれば良いですが、そうでないなら先生がほとんどの業務をしなければならないこともあります。
そうなるとせっかく一生懸命作った経営方針のことなぞ、きれいさっぱり忘れてしまうでしょう(笑)。
それは羅針盤なしで大海原に出航する船のようなもので、どこに到着するかわかりませんし、そもそも到着しないかも知れません・・・。
目標達成の仕組みを使います。ここでは目標=順調な経営としましょう。
1.まず目標を紙に書く。これは既に出来ているはずですね。
2.期日も必ず決めておく。
3.それに沿った行動を始める
4.この紙を毎日、無理なら1週間に数回、はっきり声に出して宣言する。
(アファメーションといいます)
5.目標達成方法で修正することが出てきたら、随時修正する。
目標は絶対に下げない。
6.定期的に中間検証し、進捗を確認。
7.進捗が悪くても、心が折れそうになっても諦めずに行動し続ける。
8.結果確認
かなり大雑排に書きましたが、作成した経営方針書は眠らせずに徹底活用するのです。
まとめ
私が知っている中でも、これをきちんと行っている先生は多くないと思います。
「ええ~!?じゃ、面倒そうだしいらないんじゃない?」
確かに地方で開業すれば、余程悪い評判が立たない限り失敗はないでしょう。
やはり地方ではブルーオーシャンですから。
しかし地域によっては、またこれからは難しくなると予測します。開業ラッシュになり過当競争で倒産もあり得ますよ。
そうならない為にも、しっかり備えをしておくことが肝要です。