「薬だけ、欲しい」という患者のニーズ
例えば血圧が高い、でも症状は安定している患者さん。
「薬だけでいいんだけど、診察しないともらえないし・・・」
そうなんですね、現在は診察なしの処方は原則不可。確かに診察なし処方がまかり通ってしまうと病気の悪化などの兆候を見逃したして、医療上良くないことは事実です。
でも、その為に何時間もかけて病院に通院したり、時間とお金と手間(子供に運転を頼んだり)を患者さんに負担させています。
毎回医師の診察が本当に必要なのでしょうか?
これは従来のオンライン診療についても同じです(現在は時限的に許可されていますが)が、もっと患者さんの利便性を考えていく必要があると思います。
電話再診による処方の解禁
ところが新型肺炎感染拡大により、厚労省も変化しました。
従来の診察なしの処方を解禁したのです。あくまで感染防止のためですので、時限的な措置です。しかし規制でがんじがらめの医療界からすれば、画期的な変革でした。
感染のリスクを恐れて、今医療機関に訪れる患者さんが激減しています。
昨日の朝日新聞の記事にもありましたが、全体の8割の医療機関は患者減少、その中でも酷いクリニックですと半分以下に減っています。患者数と収益はある程度パラレルですので、収益も半分以下に落ち込んでいます。
話を戻しますが、そんな状況下ですので診察なしの処方(電話でOK)は患者さんにも朗報ですし、クリニック側にも朗報になりました。
今後、どう変化していくか
時限的措置という事は、新型肺炎は収束すれば従来のルールに戻るのでしょうか?
今、在宅ワークやウェブセミナー、ミーティング、オンライン授業など、今まで対面が普通だった仕組みも、意外とウェブでいけるとわかってきました。
・満員電車に乗って、何時間もかけて会社に通勤するムダ
・生産性の低い会議の為に、本社に出向くムダ
こんなムダを延々と続けてきましたが、一度便利で効率的なことを知ったら戻れるはずがありません。一部の古い、馬鹿な経営者や上司が邪魔ですが(笑)。
そういう理由で、形は変えても症状の安定した方の電話処方やオンライン診療は絶対普及すると考えます。
医療機関もこのあたりの事は、よく考えて対策を打っていくべきです。