開業医の問題点 オウンドメディア

パソコン

デジタル加速する社会

10年前では誰もが想像も出来ないほど、デジタル化が進みました。

大多数の方がスマホを持ち、あらゆるモノを検索し瞬時に情報を入手出来る社会。昔なら専門家しか知らない情報がたくさんありましたが、今や爆弾の製造方法などもネットで手に入ります。

家電もwebで連携し始め、スマホひとつで外出先からいろいろな家事を済ませることも出来る便利な社会。AIがさらに発達すれば、想像を超える社会が来ます。

また様々なSNSで自由に情報発信が出来るようになり、簡単に地球の裏側の外国人とも知り合いになれます。通信技術はさらに発展するでしょうし、ロボティクス技術なども普及してくるのは間違いありません。

昭和生まれの私から見れば、少々オーバーですがSF映画のようです。この流れは更に加速し、あらゆるモノがネットにつながる社会がまさに目の前まで来ています。

この大きな流れは、閉鎖的で専門性の高かった医療の世界にも否応なく入り込んできています。

患者はどのようにクリニックを探すのか?

それでは超情報社会、AI社会を踏まえて、医療にどのような影響が出るのかを考えてみましょう。

最近は医療DXが声高に叫ばれており、遅れていた医療にもデジタルスキルの影響が出始めています。効率性・利便性を高めたスマートクリニック、飛躍的に進歩しているAI診断、オンライン診療の普及など、例を挙げればキリがない状態です。

このような時代において、人々がクリニックを探す時はどういう行動をとるのでしょう?

データでも実証されている通り、すでに大部分の人はスマホで検索してクリニックを探しています。スマホで検索して、情報を調べて、口コミを閲覧し、マップで場所を確認という順番でしょう。

その情報を何から得るのか? Googleであったり、インスタであったり、まとめサイトであったりですが、その情報の元となる発信源はクリニックのホームページです。基地のようなイメージですね。

クリニックのホームページの情報を充実することが、非常に重要になってきています。

しかしながら、いまだ自院のホームページがないとか、5年前の内容のまま放置してあるとか、患者さんに情報発信する以前の段階のクリニックが非常に多いのが現状。いくら素晴らしい医療や対応を実践していたとしても、存在や実績を知らない人にとってはやってないのと同じになってしまいます。非常にもったないことですね。

先生の実践したい医療を実現するために、クリニックの理念を実現するためにも、自院の情報をしっかりと伝えていく必要性をおわかり頂きたいと感じています。

オウンドメディアの重要性

オウンドメディアとは、自院のホームページを指します。

前項で、未だ自院のホームページをお持ちでないクリニックが多いと申し上げました。特に競争の少ない地方に多い気がします。都会の先生からは信じられないと思いますが、地域差で危機感も大きく変わってきます。

今はホームページのみならず、LINEやツイッターなどのSNSにも熱心に取り組んでいる先生が多くなってきました。

「ウチはこんなに素晴らしい診療をやっている」

「ウチのスタッフの接遇は最高だよ」

こう思っていても、対象となる患者さんに知ってもらわなければ全く意味がありません。

何度も申し上げますが、やってないのと同じなんです。しっかり情報発信体制を整えて、患者さんの動向をマーケティングしているクリニックの方が何倍も共感されて、実際に流行ると思います。

いかに自分のクリニックを知ってもらうか、いかに的確に情報を伝えるかが今後の最重要課題になってきます。

ホームページの作り方

オンラインのイメージ

ホームページを作ること自体は、たくさんの業者さんがすでにいますので苦労はしないと思います。どこを選ぶかを悩まれる先生もみえますが、ざっくり申し上げればあまり変わらないと考えます。

大事な事は、「ホームページは作ってからが、スタート!」ということです。

いくら費用をかけてデザイン性の高いホームページを作ったとしても、欲しい情報にたどり着けない(そもそもない?)サイトでは意味がありませんし、ユーザビリティの落ちるサイトも利用しようとは思わないでしょう。

また更新頻度も非常に重要で、検索してようやく欲しい情報に巡り合ってもそれが3年前のものだったら?

変化の激しい今の時代、数年前の情報はすでに賞味期限切れかも知れません。せっかく見つけたのに・・・と、そのサイトには二度と来てもらえないかも知れないのです。

ですので綺麗なホームページを作るのは結構ですが、コンテンツとホームページ内の移動のしやすさなどが重要となってくる事だけは覚えておいて欲しいです。

「ホームページ制作会社に全部任せればいいのでは?」

確かにそういう方法もありますが、当事者が書くコンテンツとの大きな違いが生まれがちです。

それは・・・「熱量」

  • 病気を治したい!
  • せっかく来て頂いた患者さんを良くしたい!

制作会社さんやライターさんには大変失礼ですが、やはり当事者意識の違いは生まれますし、専門性の高い世界ですので表現の違いもあります。

実際の入力は依頼してもいいと思いますが、原文だけは先生の言葉で発信して欲しい。これが訴求力の違いになります。

まとめ

いろいろ厳しいことを申し上げましたが、やはりクリニックはまだまだ甘いと感じずにはいられません。例えば競争の激しいエリアの飲食店なんかは、本当に必死ですよ。明日をも知れぬレッドオーシャンですからね。

地方であろうと都会であろうと、自院の特徴を一般の方に知らしめることは良いことですし、集患に必ず貢献してくれます。すでにお持ちの先生も、常にアップデートしていきましょう。

またこれから作る先生は業者まかせにせず、しっかり打ち合わせをして情報発信がしっかり出来るホームページをお持ち下さい。

ホームページは、先生のクリニックの営業マンです。しかも一度作れば比較的安価で働いてくれますし、文句も言いませんしサボりません(笑)。真剣にお取組み頂きたいと、切にお願いします。

私たちも作成業者やデザイナーたちと連携して、”強いオウンドメディア”作り、運用のお手伝いを致しております。

特に私はコンテンツ作りを専門としていますし、実際にクリニックで行ってるノウハウ満載ですので、お気軽にご相談下さい。