医師のお悩み トップ3

サラリーマン院長の処世術

世間的には人も羨むような環境であっても、先生方にも悩みはあります。ある意味では医師に限らず、人類共通の悩みかも知れません。
このページでは私が前職時代からお聞きしてきたお悩みや困り事を「お悩む上位3つ」に集約して、それぞれの悩みの内容を明らかにしていきます。

「自分自身の事だから、改めて言われるまでもなく理解しているよ」とお考えだと思いますが、頭の中ではわかっていても案外漠然としているもの。漠然としてるからこそ不安な訳ですから、ここではあえて言語化していき悩みの正体を明確にしていきましょう。

お金に関する悩み

今更ですが、資本主義社会を生きていくにはお金が必要です。ありとあらゆる五感を刺激する誘惑にあふれ、お金さえあればその大半が手に入るが、お金がないと人間扱いさえない時さえありますね。特にコロナ以降、定職にもつけず苦労されている方も増加しているようです。

そんな厳しい時代でも高額収入の医師には、その手の苦労はないだろうと誰もが思うでしょうね。しかしいくらお金があっても、また違った悩みが次々と生まれてくるのが興味深いところです。

その高額収入の医師ですが、働き方によって収入は様々です。病院勤務医、開業医、サラリーマン院長(分院長)、その他とありますが、どのカテゴリーに属していても相応の悩みがあるようです。一般人から見れば贅沢な悩みに思えますが、当事者はそれなりに苦労しているのです。

先生方のお金に関する悩みは、

  • 勤務医なら転職、独立して収入アップを図りたい。
  • 開業医なら患者さんをもっと増やして、収益を上げたい。
  • 分院長なら、早く独立して自分で稼ぎたい。
  • 何とか節税出来ないか?

という内容が多いのではと推察致します。要約すると「更なる収入アップと節税対策」という事になります。

対策は開業したり、転職したり、増患対策をしたり節税対策を講じる事ですね。自分で出来ることもありますが、大きく変えようとすれば、医療コンサルタントや税理士さんという専門家の助けがどうしても必要となります。良いパートナーに出会えれば、お金に関する問題が割と簡単に解決するでしょう。

私たち医療コンサルタントに出来ることは、

  • 新規開業のノウハウをご提供し、万全の体制でスタート切るお手伝いが出来ます。
  • 開業後の増患対策もノウハウ・経験を多く保有していますので、前同比120%以上のアップレーションをお約束出来ます。
  • 分院展開のしっかりしたノウハウがございます。スムーズな展開のご支援が出来ます。
  • ニーズに合った優秀な税理士さんとのマッチングが出来ます。

医療経営や税務のプロを上手く活用して、ご自身の目標を達成して頂ければ幸いです。

人間関係に関する悩み

将来を思う医師

人間が支配する社会では、まさに人間関係が大きなウェイトを占めるのは当然の事です。社会とつながる以上は、仕事であれ何であれ人間関係を上手く構築しないと上手くいかない場合が多いのが現実ですね。

しかし医師の中には関係作りが苦手とか、一生懸命にやっているけど結果は上手く出来ていないという悩みをお持ちの方が多いようです。少し辛辣な事を申せば、医師という職業なしでは社会と適合できない方もいらっしゃいます(苦笑)。

はっきり言えば関係作りが苦手な方、下手な方が非常に多い。特に開業して経営者としてのスタッフとの接し方などは、パワハラや独裁者的な医師も多いようです。お金の悩みよりも根が深く、難しい面があります。

それでは、医師にとっての人間関係とは一体何でしょうか? ご自身の置かれている環境次第ですが、代表的な人間関係と問題点を見ていきましょう。

  • 病院の中での上司、スタッフとの関係
  • 開業後のスタッフとの関係
  • 患者さんとの関係
  • 分院長との関係

医師に関わる人間関係を挙げてみました、どの関係も良好でなくては困るものばかりですね。

病院での人間関係

勤務医の人間関係の悩みで多いものは、上司との関係のようです。一般企業でも同様ですが、立派な良い上司ばかりではありません。というか逆のパターンが割と多くて、悩みの素になるケースが・・・。最悪パワハラやいじめで退職という事例も大変多く報告されているのが現状です。

私もビジネスマン時代は数多くの上司につかえましたが、大半は可もなく不可もない人か、殴ってやりたい(笑)上司でした。解決策は難しいですが、相手は変えられませんので自分の感じ方を変えるしかありません。サラリーマンですから異動という逃げ道もありますからね。

ただ病院勤務は業務が忙しいので、上司と直接接する時間や場面が比較的少ないというメリット?はあります。

患者さんとの人間関係

患者さんは少し立場が違いますが、最近患者さんとのトラブルは非常に増加しています。昔のような医師に対する畏敬の念が薄れ、患者さんも情報が格段に増えたこと、病院のサービス業化で立場が向上した点などが大きな要因です。また社会全体がイライラ、ギスギスしているというのも要因でしょう。

普通の患者さんとの対応もストレスになるかも知れませんが、ここで問題となるのは一部の少しややこしい患者さん。

モンスター患者さんやクレーマーぽい患者さん等、対応を誤ると後々面倒な事になります。解決する特効薬はありませんが、「ややこしい相手ほど、逃げずに立ち向かうこと」をお勧めします。上司対策にも共通していますが、人間関係がこじれてくると逃げたくなります。これは多くの方が同じではないかなと思いますが、経験上逃げると間違いなく悪化すると思います。

動物などは逃げる相手を余計に追うという習性がありますが、それに似ているかも知れません。苦手な患者さんでも逃げずに、あえて笑顔で正面から立ち向かう(喧嘩するわけではないですが)と案外上手くいったりします。

スタッフとの人間関係

勤務医時代ももちろんそうですが、開業後にスタッフともめるケースも非常に多い事例です。

現代医療はチームで成り立っていますので、いくら先生が優秀でも1人では思うような診療は出来ません。こんなことは誰もが理解しているはずなのに、普段は意識しないのです。あって当たり前、スタッフがいるのが当然のように。

スタッフと会話をあまりしようとしない、雇ってやっているという姿勢、労働環境を整えない、賃金をなるべく抑えようとする、感謝しない等スタッフを大切にしない対応が重なると痛い目に会うでしょう。

厳しい環境で成長している企業、医療機関は必ずスタッフを大切にしています。雇ってやっているとか、ブラックな働き方を強いている企業は絶対に繁栄しないでしょう。人生のバイブルとも言える「聖書」にもありますが、自分のして欲しいように他人にすることが成功の鉄則です。

ただ忙しい院長が常にスタッフに目線を配るのにも限界があるでしょう。自前で良いリーダーを育てると同時に、スタッフマネジメントに長けたプロを活用することはリスクヘッジになります。

分院長との人間関係

経営が順調で分院を出し、これから事業拡大を目指す時に分院長が退職願いを・・・

これもあるあるですが、経営的にはかなり厳しい状況に追いやられますので何とか避けたいところ。ここで分院長との人間関係が出来ていなかった事を悔いても始まりませんので、常日頃から信頼関係を作っておかねばなりません。

勤務医の項では上司にフォーカスしましたが、今度は部下との人間関係をどう作るかが課題となります。

理想の上司像が毎年発表されていますが、年々ある変化が現れていることにお気づきでしょうか? それは、

「自分の話をよく聞いてくれて、理解してくれる」

昔でしたら「強いリーダーシップ」や「カリスマ性」などが上位に来ていましたが、時代の変化や若い世代の考え方の変化で求められるリーダーの資質も大きく変わってきました。

今は「俺についてこい!タイプ」でなく、「自分を理解し共感してくれる良き理解者」像が求められているのです。加えて知性教養もあり、人格的に優れているリーダー。先生は合致していますか?

このように若い世代の意識やニーズをよく理解していないと、分院長との良い関係は築けません。分院長にとっては院長先生は唯一の上司であり、兄貴やオヤジなんですから。

ですのでアレコレ指示したり数字を追い求めるだけでなく、コミュニケーションをしっかり取って最大の理解者にならないといけない。文字にすると簡単な事ですが、実際は愛をもって根気強く接していくことが大切です。

またクリニックは手術などはしないところが多いので、分院長を成長させてあげる”何か”を常に考えて動くことも重要。愛と自己成長がキーワードになります。

自身のマインドに関する悩み

最後のお悩みになりましたが、意外に感じる先生も多いのではないでしょうか?

「自分自身のマインド?何のこと?」
「自分はモチベーション高いし、問題は何もない!」

こう思うのが普通かも知れませんが、開業してどこかのタイミングで陥るアクシデントなのです。

例えば開業後順調に推移して、1人で診察出来る限界くらいまで流行っている開業医さん。何の問題もなさそうですが、毎日たくさんの患者さんを診るだけで疲れ切ってしまう。診察が終われば電子カルテの整理や、釣り銭、スタッフ勤怠など雑務に追われる日々。一体何のためにやっているのかな・・・と疑問に思うようになります。

またこんなケースも。いろいろうるさい患者さんへの対応、文句ばかりで動かないスタッフとの軋轢。診察室に行くのがイヤでたまらない。

医師は地域医療に貢献する立場ですが、楽しく活き活きとして仕事をしたい、毎日をワクワクして生きたいと思うのは自然です。しかし現実とのギャップに悩み苦しむ先生方も数多く見て参りました。

つまり自身のマインドに関する悩みとは、いつしか生き甲斐がなくなり心が弱ってしまうことを指します。仕事だから仕方ないと言うには、仕事をしている時間はあまりにも長すぎませんか?

私はせめて自分とご縁のある医師には、明るく楽しく仕事をして欲しいと思いました。正解をすぐには出すことは出来ないかも知れませんが、一緒に考えていければ必ず良い案が出てくるものです。

まとめ

医師は確かに地位も高く高給取りですが、求められるものも非常に高いしリスクも多い職業です。それだけに悩みも尽きない職業でもあります。出来る事なら、毎日ワクワク、活き活きと医療に邁進して頂きたい。

前項でも申し上げましたが、私どもは全てのお悩みにお答えすることは出来ません。確かにキャリアが長いので経験値は高いですが、それでも上記の悩みはケースバイケース、1つ2つの経験や知識が当てはまる訳でないと思っています。それでも自分だけで悩んでいるよりも、誰か話を聴いてくれる人間、一緒に考えてくれる人間が居ると居ないとでは大きな差があるとも思います。

人は問題を解決する時に頭の中で「質問」と「答え」を考え、対話していると言われています。しかし独りで考え続けるのか至難の業。思考は非常にエネルギーを消費しますので、疲れて続かない場合がほとんどです。

コンサルタントはクライアントの話を拝聴し、その人の思考パターン、問題点等を抽出することが出来ます。漠然として正体がはっきりしない恐怖を、言葉によって輪郭をあらわにし中身を分析出来ます。そのスキルをご活用頂ければ、先生のお悩みもきっと解決すると思います。

パートナーとしてご縁を頂ければ幸いです。